もしあなたがデジタルトランスフォーメーション(DX)推進をまかせられたら・・・。DX推進事始め

超初心者向け

これまではPythonのプログラミングについて説明してきましたが、
今回はもう少し大きな視点で、デジタルトランスフォーメーション推進(DX推進)をまかせられたらという記事を書きたいと思います

DXって何かよく分からないけど、役員に「DXで業務改革せよ!」と命じられて困っている
マネージャークラスの道しるべになる情報を提供できたら幸いです

DX推進を、1stステップの初期調査、2ndステップのテーマ探索PoC、3rdステップの実運用
大きく3段階に分けました

1stステップは、公開情報をベースに専門用語を学び、世の中のDX事例を知るステップです
以前は情報を探索するだけでも一苦労でしたが、
ここ2~3年は優れた無料情報が大量に供給され状況が好転しました
(経済産業省が出している資料が参考になります)
https://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/digital_transformation/pdf/20180907_03.pdf
https://www.meti.go.jp/press/2021/08/20210831005/20210831005-2.pdf

2ndステップは、テーマ探索とPoC(Proof of Concept概念検証)になります
かっこつけて書きましたが、要するにとっつきやすそうなところで
まずは試してみようということです
この段階で外部ベンダーに依頼するケースもありますが、最初から丸投げするのと、
自社で何度かPoCを回してから依頼するのでは、依頼内容の確度が変わってきます
まずはご自身やメンバーで試行錯誤することをお勧めします

3rdステップは実運用です
量産プロセスや実業務にDXツール及び構築済AIを実装します
エラーが発生して量産ラインを止めたら大変な損害ですので、
2ndステップでエラーをきっちりつぶしておくことが重要です

DXという言葉は2004年にスウェーデン・ウメオ大学のエリック・ストルターマン教授によって提唱された概念です
日本でDXという言葉がよく用いられるようになったのは、
2018年に経済産業省がDXレポートと銘打った報告書以降と思います
DXという言葉は多義的なので、どの領域をターゲットにしているか事前に共有しておきましょう
大まかにRPA(ロボティックプロセスオートメーション)、AI-IoTロボットに領域を分類しました

もちろんこれは個人的な分類ですのでこれ以外の分類もあります
大事なことはDXを分類した上で、どのターゲットについてどのような手法でアプローチするか関係者と前提共有することです
こうすることで抽象的なDXという概念が具体的な課題設定につなげられます
ただしDXという抽象と具体的な課題は両輪で上手に示さないと上層部からチマチマしたことを
やっていて何も進んでいないというあらぬ批判を受けるはめになります

DX推進に必要な自社の人材レベルを模式的に示しました

上級はフルスタックエンジニアと呼ばれる一人で何でもコーディングできるレベルの人材です
IT企業ならこのような人材もいるかもしれませんが、採用難易度は高いです

中級はAIや機械学習の勉強をして中身をある程度知って、
自分でも少しはコードをいじれるレベルの人材です
IT企業以外はこのレベルの人材を採用や教育で抱えることができれば、
外部ベンダーと協力することで社内のDX推進が実現可能です
参考として協業候補となる日本のAIベンダーをあげました
もちろん大手ITベンダーも協業候補になります

初級はパッケージソフトを購入して運用できるレベルの人材です
ソフトによって使いこなす難易度はマチマチですが、
自分でコーディングするよりかは簡単です
一方で、カスタマイズの幅が限られていたり、モデルの判断理由が不明な場合などもあり
タスクによって希望の精度まで達成しないということが見受けられます

結論としては中級レベルの人材を自社内で養成する
比較的単純なタスクにはパッケージソフトを適用し、
複雑なタスクには外部ベンダーと協力しながらソリューション開発を行うのが現実的な解と考えます

最後にDX人材を養成するためのサービス一覧を示します
これ以外にもたくさんのサービスが存在しています

AI導入の戦略面については経済産業省が優れたレポートを多数発行しており、
プログラミングの具体的な手法についてはYouTubeや大学のホームページで詳しい資料がたくさんあります。
大事なポイントはこれらが無料で提供されている点です。
私もこれまで多数の有料教材や講習を受講していますが、無料でも十分質の高い情報が提供されているなと感じます。
ですのでいきなり有料教材や高額なコンサルに依頼するのではなく、無料資料である程度情報を蓄積してから
有料サービスを検討することが失敗の少ない進め方です

以上がDX推進をもしまかせられたらという観点で参考になりそうな情報をまとめました
最初の一歩を踏み出すための一助になれば嬉しいです

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